公務員採用試験での面接対策の基本を知っておこう
「筆記試験」はもちろん大切ですが、「面接試験」対策にもしっかり力を注ぎましょう。
なぜなら近年の公務員採用試験では、「面接試験」を重視する傾向が強まっているからです。
筆記試験でどれほど高い得点を取ったとしても、面接で不合格になってしまうケースも数多くあります。
公務員採用試験では、面接試験が最後にして最大の関門となるのです。
そこで本記事では、面接に臨む際に知っておきたい基本から、想定される質問にどう答えるべきかまで解説します。
公務員採用試験における面接試験の重要性
筆記試験において一定程度の点数を取っていれば、後は人物重視の選考になります。
受験者がどんな人物なのか、それを判断するのが面接試験です。
民間の企業であれば、人事部などで長年、面接を行なってきた採用のプロが面接をして、会社の役に立つより良い人を採るために面接が行われますが、公務員の面接では、あまり面接経験のない担当者が面接をすることも少なくありません。
また「良い人を採る」というより、どちらかと言えば「公務員として相応しくない不適格な人を落とす」ための面接スタイルになりますので、自分を過度にアピールすることもよりも、大きな減点にならないような受け答えや態度が求められるのです。
「身だしなみが整っている」「挨拶がきちんとできる」「質問の意図を理解して的確に答える」といったことは、基本中の基本です。
くれぐれも面接にそぐわない服装や髪型、態度で面接に臨み、余計なところで減点されないよう気をつけましょう。
公務員採用試験の面接はどのような形式で行なわれるのか
公務員採用試験の面接の基本は「個人面接」です。
個人面接とは、1人の受験者に対して複数の面接官が質問するスタイルで、所要時間が15〜30分くらいなのが一般的です。
公務員採用試験では、事前に面接カードやエントリーシートを提出します。
面接カードには以下のようなことを書き込みます。
・基本情報(住所・学歴/職歴・家族構成など)
・志望動機
・自己PR(長所・短所)
・趣味・特技やストレス解消法
・最近の関心あるニュースについて
・課外活動について(ボランティア・アルバイトなど)
・併願状況について
これらをもとにして質問されることが多いので、事前に記入する面接カードやエントリーシートは、適当に書くのではなく、面接試験をイメージしながら書いてください。
受験者が多い場合は、面接時間を短縮するために集団面接試験が行われる場合もあります。
集団面接は、面接官が受験者にそれぞれ複数人で質問するスタイルです。
回答する順番は、指名で決まることが多いのですが、挙手制で進んでいく場合もあります。
挙手制の場合はできる限り早く回答した方が、面接官に好印象を与える可能性も高くなるため、あらかじめ質問を想定して、早めに対応するようにしましょう。
質問を想定して答えを準備しておこう
面接対策でもっとも大切なのは、想定される質問に対しての答えをあらかじめ考えて用意しておくことです。
「何を聞かれるかわからない」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、公務員採用試験の面接では、官公庁側であらかじめ質問リストが作成されているため、答えに困るような質問をされることはほとんどありません。
聞かれる内容には以下のようなパターンがあるため、パターンさえ押さえてしまえば、応えが浮かばず頭が真っ白になったりすることはありません。
代表的な質問を挙げておきましょう。
・志望動機を教えてください(なぜ公務員なのですか?)
・自分の長所を挙げてください(自己PRしてください)
・これまでに力を入れて取り組んだことはなんですか?
・なぜ◯◯県(○○市)を志望しているのですか?
・なぜ自分の住んでいる自治体ではないのですか?
・希望しない部署に配属されたらどうしますか?
・上司と意見が対立したらどうしますか?
・(転職の場合なら)なぜ前職を辞めたのですか?
これらの質問には確実に答えられるようにしておいてください。
時には、事前に想定していない質問が飛んでくることもあります。
そのようなときは、面接官に一言断ったうえで即答を避け、考える時間をもらった後に、しっかりと答えることが重要です。
いずれの質問にも共通して言えることですが、質問に対してまずは「結論」から答えることを意識することが大切です。
「私は〇〇と考えています。その理由は~」のように、まず結論から述べて、次にその理由を述べるように心がけましょう。
最初に理由を述べてしまうと論点がズレることがあり、面接官が「結局、何が言いたいんだ?」と思ってしまいます。
また、もっとも重要なのは志望動機です。
志望動機を考えるにあたって大切なのは、「なぜ公務員になりたいのか」という自分の意志です。
弊社、「願書最強ワーク」では、アンケート感覚で質問に回答しながら自己分析をし、志望動機を明確にしていきます。
志望動機がうまくまとまる「型」も準備していますので、スムーズに志望動機を作成できます。
模擬面接を何度もやって本番に備えよう
模擬面接をたくさんこなすが、面接に落ち着いて臨める鍵になります。
何度も模擬面接をすれば、自分の言いたいことやアピールしたいことがまとまってきます。
自信を持って受け答えができるよう、何度も練習を重ねて万全を期してください。