行政職の公務員専門試験対策は?事前準備の計画が重要
公務員試験には一次試験、二次試験が設けられています。
一次試験では筆記、二次試験では面接が主流で、いずれも事前対策が求められる難易度です。行政職でももちろん同様です。
行政職の一次試験の筆記では、大きく分けると教養科目と専門科目があります。
教養科目はおおむね高校卒業までに修得する学科の内容、専門科目は大学で専門的に修得する内容が出題されることになります。
専門科目はすべての公務員試験に設けられているわけではなく、なかには教養試験のみで受験が可能な職種もあります。
しかし専門科目が設けられている行政職を希望するのなら、事前の対策が重要です。
本記事では行政職にかかわる公務員試験の専門科目について詳しく解説致します。
専門科目の詳細
専門科目は大卒程度を必要とする職種の受験では、ほぼ出題されるジャンルです。
国家公務員や政令指定都市の地方公務員を目指す人なら必須と言って良いでしょう。
また、まれに市役所採用試験でも出題する自治体があります。
この点は自分が希望する自治体の試験内容をチェックしましょう。
行政職の専門科目は法律や経済、心理学、社会福祉、建築や機械といった、専門性の高い知識が必要です。
すべての専門科目が受験者全員に出題されるわけではなく、希望する職種の区分ごとに科目が異なります。
行政職では以下の科目が出題範囲とされています。
・法律系:憲法、民法、行政法、労働法、刑法、商法
・経済系:ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学、会計学、統計学
・行政系:政治学、行政学、社会学、国際関係論
いずれも専門性が高く、大学で専門的に学んでいたという人も多い科目です。
また、時代の流れによっては行政改革や新技術の発見があり、以前とは違う知識が解答となることも少なくありません。
とくに行政系は世情を大きく、かつ素早く反映するケースが多いので、勉強をしながらも情報のアップデートの必要性が高くなる科目です。
また、専門科目は一次試験であると前述しましたが、試験によっては二次試験でも専門科目を設ける自治体があります。
その際、一次試験では択一タイプ、二次試験では記述タイプといった解答方法が用いられます。
なお、行政系に限っていえば、すべての専門科目が出題されるわけではありません。
出題科目や必須回答・選択回答は職種や自治体の方針によって異なります。
また、上記以外の複数の科目も出題されることがあり、これは「より幅広い人材に受験して欲しい」という自治体側の意図があります。
専門科目の特徴と対策
専門科目は、教養試験のみで受験が可能な職種にはほとんど関係がありません。
そのため、事前準備をする必要がある人、ない人に分かれます。
基本的には、公務員の中でも警察官や消防官、事務の中でも市役所の採用試験では専門試験を使う自治体は少ないです。
ですが、都道府県庁や政令指定都市などの地方上級のほとんどでは専門試験があります。
自治体によっては例外もあるので、勉強を始める前に自分の自治体がどうなのかを調べてみましょう。
現状は専門試験が必要ない場合でも、専門試験について学んでおくと併願などの選択肢が大きく広がります。
また、専門試験で学んだ内容が教養試験や面接などで役立つことも多いでしょう。
苦手な印象を持たず、まずは取り組んでみるのも大事です。
専門科目の対策としては、得意な科目は絶対に落とさないこと、苦手な科目は試験時間を費やしすぎずに解答できるように理解を深めることです。
基本中の基本かもしれませんが、やはりどの試験でもこの方法がベターです。
理解を深め、試験対策としての勉強を進めるうち、力を入れるべき科目の優先度が体感できることでしょう。
優先度に従って勉強の計画を立て、試験に備えましょう。
勉強が進んだら、試験形式で問題集を解いてみることにもチャレンジしましょう。
公務員試験では、1問にかけられる時間はおよそ4分~5分が望ましいとされています。
試験形式で問題を解くことにより、ペース配分の訓練が可能です。
また、解答に時間がかかる分野、かからない分野がはっきりします。
さらに効率的な勉強計画を立てやすくなるというメリットも生まれます。
一次試験の通過を見越した対策も必要です。
二次試験では面接が行われます。
面接は「これをこうすれば確実に受かる!」というテクニックを見つけるのは難しいのですが、公務員試験に相応しい態度、受け答えを練習することは可能です。
「一次試験の通過はそれほど難しくない、それは二次試験の面接を重視しているからだ」という説もあるほど、面接は公務員試験において重要なものです。
公務員に求められるのはどのような人と為りか?公務員を志した理由を的確に伝えられる話し方は?など、事前準備を怠らないようにしましょう。
予備校によっては面接対策も行っていますので、機会があれば利用を考えてもいいかもしれません。
公務員試験は努力がものをいう世界です。
教養試験、専門試験を両方受けることは大変ですが、事前準備次第で良い結果に繋げられます。
自分に適した勉強法を見つけ、合格を目指しましょう。